2012年3月8日木曜日

シンポジウムについての要請

2月15日の定例記者会見で福田富一知事は、年度明けにシンポジウムを開催する旨の発言をしました。 定例記者会見の内容
広聴会での議論を踏まえて、シンポジウムについての要請を提出しました。



2012年3月7日

栃木県
 知事 福田富一 様
放射線による健康影響に関する有識者会議
 座長 鈴木 元 様
 委員 有阪 治 様
  同  楫靖 様
  同  香山不二雄 様
  同  菊地 透 様
  同  児玉哲郎 様
  同  堀口逸子 様


那須塩原 放射能から子どもを守る会
 代表 手塚 真子
那須塩原 放射能から子どもを守る会
大田原支部
 代表 斉藤 俊哉
「放射線による健康影響に関する学習会」参加者一同
原発震災から子どもの未来を考えるネットワーク
 代表 真鍋辰彦
低線量被曝を考える講座実行委員会
 申入代表 深見史
放射能から子供を守る会・塩谷
 代表 大山昌利
放射能から子どもたちを守る ひまわりとちぎネット 小山の会
 代表 中妻道貴
放射能から子どもたちを守る ひまわりとちぎネット 壬生の会
 代表 石崎恵梨子
ママたちでつくるセーフティネット@とちぎ
 代表 奥西明子
(以上、五十音順)



シンポジウムについての要請

 前略
 福田知事は、2月15日の定例記者会見において、平成24年度の「なるべく早い時期にシンポジウムを開催」する旨を述べています。
 私たちは、2月11日の広聴会において、県北地域での広聴会の開催を提案しました。知事のこの提案は、広聴会における議論を受け止め、それを具体化するものとして高く評価されるものと考えます。
 広聴会は、時間的な制約もあり、充分な意見交換ができず、また、参加者からの質疑の回答時間がとれないことを始め、多くの課題を残しました。しかし、一方で放射線による健康影響について考えるための基礎資料が提供され、解決しなければならない課題が鮮明になった意味においては意義のある広聴会だったと考えています。(ただし、事前質問・当日質問に対する回答時間がとれず、また、当日に回答時期や方法について明らかにされなかったため、質問をした市民に主催者に対する疑念を抱かせ、広聴会そのものについても不透明感を抱かせたことは否めません。そして、以下に述べる社会的合意のためには、手続的保障がされることは重要な要件となると考えます。)
 広聴会当日にも発言者が述べたように、この問題の解決のためには、放射線の健康影響に対する社会的合意が不可欠の要素になります。そのためには、施策の策定過程(意思決定)に市民(県民)が参加していくことが重要です。そして、リスクコミュニケーションの考え方を導入し、行政、専門家、非専門家による議論の場の確保が必要です。もっとも、有識者会議には、リスクコミュニケーションの専門家である堀口逸子先生が選任されていることから、栃木県においてもすでに織り込み済みのものと理解しています。
 しかし、委員の一部の発言から、「専門家と非専門家の意見のすり合わせ」について誤解があるようにも感じられましたので、以下の点を附記しておきます。
 つまり、「専門家と非専門家の意見のすり合わせ」とは、専門家が科学的知見に立って見解を示す過程に非専門家の意見を反映させることではなく、リスクに対する社会的合意の形成のため、専門家による見解を社会的合意のための基礎資料のひとつとし、行政、専門家、非専門家が議論することを指すと考えます。いいかえると、非専門家を交えた学術的な論争の場ではなく、現時点の科学水準における(ある特定の)専門的知見を参考にリスクに対する社会的合意を形成していく場であるということができます。
 そして、有識者会議の提言も、県民の不安の払しょくという目的から考えると、科学的知見に立った健康影響に対する見解と共に、社会的合意の形成のための方法等が示される必要があり、その意味で非専門家との意見のすり合わせが不可欠になると考えます。
 広聴会は、こうした社会的合意をしていくための第一歩として重要な意義を果たしたと考えますが、シンポジウムでは、さらに前進させる必要があると考えます。そこで、シンポジウムの開催について、以下の点を要請します。


1.放射線のリスクに対する県民の意見・感覚を反映させるために、放射線量率の高い県北地域を含む開催をすること。

2.充分な議論を確保するため、当日の参加者との質疑応答の時間について充分な時間を確保すること(例えば、私たちが講演会を開催した経験から、1時間30分の質疑時間でも質疑は終わりませんでした)。

3.質問に対する回答基準(回答標準処理期間、方法、回答できない場合の対処、回答に対する再質問の可否・方法等)をあらかじめ公開すること。

4.シンポジウムでの充実した議論を確保するための参考資料として「「放射線による健康影響に関する有識者会議」広聴会の概要及び質疑応答集」を速やかに作成し、公開すること。シンポジウムの参加者に対しては、インターネットにアクセスできない者もいることを考慮し、参加券と共に配布するなど、事前に「概要及び質疑応答集」の内容を周知し、広聴会での議論を踏まえ、質問・意見の準備期間を与え、シンポジウムでの議論を深めることができるための措置をとること。
以上

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